Jovibarba Gallery
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Jovibarba
Jovibarba

ジョビバルバ Jovibarba属は、ヨーロッパ・アルプスに生息する高山植物で、Sempervium属とは独立しているが非常に近い種であり概観も似ているため、一部では区別されずにカテゴライズ、流通しています。原種としては5つのグループに分かれており以下のように分類されています。

Jovibarba allionii (1963)
Jovibarba arenaria (1852)
Jovibarba hirta (1852)
Jovibarba sobolifera(globifera) (1852)
Jovibarba heuffelii (1961)

heuffeliiと呼ばれる種は、ギャラリーの写真からも分かるように内部から分裂するように株を増やすため、Jovibarbaの中でも特異的な分類に入ります。 この原種や地域変種からの交配により多くの園芸品種は生まれました。

GoogleEarthヨーロッパ全体イメージ ※クリックで大きな画像になります。

GoogleEarthヨーロッパアルプス全体イメージ

主な生息地は、アルプス山脈を中心として、東、南にallionii、arenariaとsoboliferaの一部が、南東にはsobolifera、南西にはHirtaが、バルカン諸国(トルコ、ギリシア、アルバニア、ブルガリア、セルビア共和国とモンテネグロ共和国)と、東カルパティアなどではheuffeliiが生息しています。

また、Flora Europaeaではsobolifera(globifera)、hirta、heuffelii の3つのグループに分類されています。



多くの植物に該当しますが、研究が進み、新しい分類学上でクラスの分け方が、年々で変わっています。特にJovibarba属は何度かカテゴリーが組み替えられ概ね以下のようになりました。学名が混乱している大きな理由でもあります。

Sempervivum (1932) → Jovibarba (1964) → Diopogon (1970) → Jovibarba globifera(1990) → Sempervivum globiferum ssp.(1998)


■分類学の方針によって Jovibarba と Sempervivum globiferum ssp(globifera)2つに分かれており、対比すると以下になるようです。

Jovibarba SpeciesSynonymSempervivum Subsp
Jovibarba allionii S. globiferum ssp. allionii
Jovibarba arenaria S. globiferum ssp. arenarium
Jovibarba heuffelii ssp. glabra S. heuffelii ssp. glabra
Jovibarba heuffelii ssp. heuffelii syn. J. velenovskyi   S. heuffelii ssp. heuffelii
Jovibarba hirta ssp. glabrescens S. globiferum hirta ssp. glabrescens
Jovibarba hirta ssp. hirta S. globiferum ssp. hirtum
Jovibarba hirta ssp. tatrensis S. globiferum ssp. tatrensis
Jovibarba sobolifera syn. J. globifera S. globiferum ssp. globiferum




Sempervivumとカテゴリーが異なる大きな要因

センペルビブム属とは、生息地や形容など類似している点が多いジョビバルバ属ですが、何が異なるのでしょうか?

それは花弁(petal:カベン、ハナビラとも)の形状と枚数に相違が見られます。ジョビバルバ属は基本的に、白もしくは黄色で6つの花弁をつけます。一方でセンペルビブム属は少なくとも8枚以上〜20枚の花弁を持ち、基本的にはピンク色の濃淡か、緑が薄く入る白です。

ある程度多くの品種を育成していると、特徴が無く花びらがみな同じように見えますが、良く枚数や色などを観察してみると異なる事が分かります。 この特徴は生物分類上では大きな意味を持ち、分類を判別する貴重な材料となります。
肉眼では見ることが出来ませんが、花粉形態学(Pollen morphology)や種子の卵殻にも、両者の形状が異なる事は確認されていますが、グループを分けるまでの大きな材料にはなっていません。

Jovibarba heuffeliiは分裂するように増える事が本種の特徴でありますが、Sempervivumの一部の種でも同様の増え方が確認できます。これらは頂点の分裂組織の一時的な帯化現象により生まれた奇形とされ、本体の形容を損なっていないため綴化とまでは呼ばれません。





寄せ植えは特徴が異なる品種を選びましょう

Jovibarba allionii/arenaria/hirta/soboliferaなどの小型品種を総じてRollsと呼びます。 大変に丈夫で子苗も沢山つけてくれる為、繁殖の喜びのほか丸みある姿はとても可愛いものです。ジックリと観察すれば異なる色と形をしていますが それでも春の終わりを迎える頃には、大抵はみな緑色になり識別が困難になります。

寄せ植えは1つの品種だけでは補えない色合いを増加させ、隙間を補完してくれるので見ごたえが良くなります。 是非、挑戦してみましょう!


渋いブリキが合います

特徴の違いが分かりますか?

二ヶ月で持ちきれない程






アルプス山脈に生息する全ての植物についての文献


Flora alpina. Ein Atlas saemtlicher 4500 Gefaesspflanzen der Alpen


アルプス山脈近郊に生息する植物は、他にどのようなモノがあるのか気になる事がありますが、残念ながらインターネット上では公開しきれていません。
この本は、全てを網羅する事にこだわりを持ったマニア向けとも思える本で、欲しい本リストのトップ10に位置する洋書なのです。残念な事に余り売れない本は扱わないAmazonジャパンでは販売していません。 (Amazonドイツでは190ユーロ)

アルプス山脈に生息する全ての高山植物が、4500種類6000枚の画像と共に2670ページで解説されています。ハードカバー3部作で大変に高価なのですが、次回に外国へ出向いた際に購入しようと目論んでいます。この品種数はヨーロッパ全体の1/3 にも匹敵する範囲をカバーするそうです。

スイスにあるハウプト社が出版しており、HPにて説明を拝見しましたが、国外でも購入できるのか分かりません。国内では、更に高価になりますが、輸入代行本屋などで購入する事は可能です。



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